【株式会社セブン&アイホールディングス】2017年2月期第3四半期決算説明会

【株式会社セブンアイホールディングス】2017年2月期第3四半期決算説明会

IRを担当しております金子でございます。冒頭私の方から業績数字をご報告させていただきまして、その後、社長の井阪より戦略の進捗についてご説明を申し上げたいと思います。それではお手元にございます、「2017年2月期 第3四半期業績説明」と書かれましたこのプレゼンに沿ってご説明をしたいと思います。

2016年11月期連結決算概要

セブン&アイホールディングス2016年11月期連結決算概要

まず営業収益でございますが、4兆2,889億円。前期比で98.6%。前期に対しまして2,249億円の減少となりました。主な減収要因は国外でございますが、一つ目は為替円高の影響がございます。前期1USドル120.98円から今期が108.57円。12円41銭円高になってございますので、この影響で1,562億円減収となってございます。加えまして、北米の7-Eleven,Inc.こちらでガソリン事業をやっているわけなのですけれども、ガソリンの売り上げの減収が大きい状況でございました。ご承知のように、昨年に比べまして原油の価格相場の影響がございます。ガソリンの単価が昨年に比べて約16%下落しておりますので、ガソリンの売上で474億円減収となっております。主力の国内でございますが、セブン-イレブン・ジャパン、ヨークベニマルの売上は、順調に推移はしております。一方、販売方法を大きく見直しましたイトーヨーカ堂、それと婦人服を中心に衣料品の販売が厳しい百貨店のそごう・西武、こちらの売り上げが弱含んでいるのが今の実態でございます。こういった課題の克服のために、構造改革に取り組んでいるというような状況でございます。
このような状況のなか営業利益でございますが、第3四半期累計で2,740億円。前期比が105.0%。増減でプラスの129億円の利益を確保することができました。経常利益につきましては、2,764億円。106.6%。プラスの169億円でございました。営業利益より経常利益の方が、前期比が高いのは、昨年に比べまして持分法の投資損益、こちらが改善していることが主な要因でございます。営業利益と経常利益につきましては、おかげさまで、4期連続で過去最高益とすることができましたが、最終利益こちらが755億円。前期比で60.2%。昨年に比べまして499億円の減収となりました。こちらにつきましては、特別損失が嵩んでいるわけなのですけれども、後ほど詳細をご説明したいというふうに思います。

事業セグメント別営業利益

セブン&アイホールディングス事業セグメント別営業利益

セグメント別の営業利益を確認していきたいと思います。増益の寄与が大きかった順に、まずはスーパーストア事業ですね。こちらが金額で123億円。前期増減で119億円でございました。続きまして寄与が大きかったのが、コンビニエンスストア。こちらは2,419億円。前期比で102.7%。62億円の増益になっていますが、このセグメントの中に為替の円高要因、これが営業利益でいきますと60億円マイナスの影響が入っていますので、実質は122億円のプラスかというふうに思っております。それとつづきまして、金融関連。こちらが389億円で103.4%。プラスの12億円ということでございました。なお百貨店事業でございますが、マイナスの35億円。前期増減で2億円のマイナスでございます。百貨店の下に「のれん償却前」と書いておりますが、こちらの前期増減がマイナス21億円。のれん償却前後で19億円の差があるんですけれども、今回上期に百貨店事業ののれんを特損で計上いたしましたので、この影響で9億円償却が減っております。それと企業結合会計を変更いたしましたので、この影響で約6億円のれんの償却が減っておりますので、このようなのれん償却前後での影響が出ているというような状況でございます。

主要事業会社の営業利益

セブン&アイホールディングス主要事業会社の営業利益

子社別の確認をさせてもらおうと思います。主要事業会社の営業利益の状況をこちらのスライドで整理させております。まずセブン-イレブン・ジャパン。1,871億円で、前期比103.9%。プラス70億円でございました。既存店は52カ月連続でプラスを確保して第3四半期累計で1.6%伸ばすことができました。いわゆるオリジナルデイリー商品、こちらの販売がずっと好調が続いておりまして、安定的な成長軌道にのっているというふうに評価をしております。7-Eleven,Inc.こちらにつきましては、円ベースでこそ為替の影響を受けておりますので昨年に対して3.4%減益しておりますが、ドルベースでみますと107.6%。既存店もプラス2.7%と好調を維持しているというような状況でございます。ヨーカ堂につきましては、赤字こそまだ43億円残っておりますが、前期に対しまして100億円のプラスが残すことができました。ヨーカ堂につきましては、先ほど申し上げましたが、販促方法を大幅に見直しておりますので、既存店の伸び率はマイナス4.1%と弱含みで推移しております。ただ一方で、いわゆる値下げロス、こちらの削減がだいぶ進んでおりますので、粗利の改善、あるいはずっと課題になっておりました衣料品の在庫、こちらの削減が計画通り進んでいますので、着々と改善に向けては動き出しているというふうにご理解いただければなというふうに思います。続きましてヨークベニマル、こちらは順調に推移しておりますが、そごう・西武が、赤字幅が拡大しまして17億円、前期比で19億円減益が拡大しておりますので、こちらは経費削減含めまして取り組みを強化したいというふうに考えております。

特別損失の概要

セブン&アイホールディングス特別損失の概要

それと冒頭申し上げました特別損失の状況をこのスライドで整理させてもらっています。3Qの累計で1,069億円。前期に対しまして782億円の増加でございます。内訳につきましては、まず事業構造改革費用、こちらで前期に対して111億円増加しております。事業構造改革費用というのは、イトーヨーカ堂。それとそごう・西武。あとニッセンですね。この3社のそれぞれ閉店であったりですとか、希望退職、あるいは事業撤退に伴います在庫の処分、こういった費用をこの項目で織り込んでございます。それとその下の減損損失。こちらが261億円昨年に対して増えております。それと、のれん償却額。これは百貨店事業に係るのれんを上期に償却した影響でございます。あと固定資産の廃棄損。これが57億円増えております。下の方にご参考でこの3Qだけの期間でお示ししておりますが、188億円で前期に対して96億円増えております。こちらは今セブン-イレブン・ジャパンにおきまして、第7次システム、いわゆる受発注システムを入れ替えておりますが、その入れ替えに伴います古い固定資産、こちらを廃棄損で上げてますので、こちらが増加しているというような状況でございます。ちなみに、上期に減損損失を上げた影響によりまして、第3四半期での減価償却の減少、こちらにつきましてはイトーヨーカ堂で3億円、そごう・西武で2億円、それぞれ減価償却が減っておりますので、併せてお伝えしておきます。

2017年2月期連結業績予想

セブン&アイホールディングス2017年2月期連結業績予想

こちらが今年度の連結業績予想でございます。こちらは前回9月の末に発表させて頂いてから
変更はしてございません。営業収益でいきますと5兆7,700億円。95.4%。営業利益が3,530億円で100.2%。最終利益が800億円という数字で9月から据え置いております。営業利益につきましては、3Qまでで105%程度で推移していますので、4Qこのままでいきますと大体9割をかけるくらいの進捗になってしまうんですが、若干各社進捗に異なりがありますので、ここだけ少し補足をさせて頂きます。まずイトーヨーカ堂でございます。110億円の営業赤字の計画でお示ししているわけなのですけれども、これは経営課題となっております衣料品の在庫、この衣料品の在庫を、下期にかけまして仕入れ原価で全て処分をすると。仕入れ原価で全て処分した場合に110億円の赤字まで拡大するという形で秋に業績を下方修正いたしました。ただ実際のところは、例えば大型店で催事的にこう集中的に販売したりですね、あるいは閉店セールにこう流し込んだりしまして、実際のところは比較的原価まで下げなくても在庫処分が進んでいる状況でございます。従いまして、仕入価格よりも高い値段で売ったところが、計画よりも少し上振れてございまして、この傾向は4Qも続いておりますので、そういった状況でヨーカ堂は推移しております。それと、為替です。今期の為替の前提を106円でおいてございますが、12月締まりまして、108円57銭でしたかね。確定していますが、少しこれも上振れ要因になります。ただ一方でマイナス要因もございまして、そこだけ整理しますと、一つは当然のことながら、昨年がうるう年でございましたので元々第4四半期はかなり低めに見積もってございます。それと4Qのコスト要因でございますが、例えばヨークベニマルなんかは大型店の改装を3店舗以上計画してたりですとか、あるいは昨年よりも新店が多いとか、そういった特有のコスト要因もございます。それともう一つございますのが、今年ニッセンホールディングスを100%化いたしました。ニッセンにつきましては、元々12月20日の決算だったんですけれども、100%子会社化することによりまして、2月決算に変更いたしました。従いまして、今期のニッセンホールディングスの取り組みは12カ月から14カ月に変更になります。それも1月2月という、極めて収益性の悪いところを2カ月余分に取り込む形になりますので、これが計画に対して若干のマイナス要因がございます。したがいまして、今回は計画を全体としては据え置きをさせて頂きました。ただ当然のことながら若干余裕含みがございますので、来年に向けた投資なんかもですね、少し前倒しをしながら、それでも計画はしっかり確保していくというような方針で考えておりますので、併せてお伝え申し上げます。私の方の業績の報告は以上でございます。ありがとうございました。

【株式会社セブンアイホールディングス】2017年2月期第3四半期決算説明会

続きまして、社長の井阪よりセブン&アイ・ホールディングスの経営方針について説明させていただきます。よろしくお願いいたします。
ただいまご紹介頂きました井阪でございます。日頃は大変いろんな面でお世話になっております。また本日はお忙しい中お集まりいただきまして本当にありがとうございます。私の方からは第3四半期の決算説明会の各事業領域における戦略的な部分についてご説明をさせて頂きたいと思っております。

中期経営計画推進のための組織体制変更

セブン&アイホールディングス中期経営計画推進のための組織体制変更

まず昨年の10月に発表いたしました中期計画、これを実践するためのホールディングスの組織変更を年末に行いました。
経営推進室という新しい部を置きまして、その中に経営推進部・経営管理部・IR部・リスク統括部を包含しまして、横連携を取りながら、中期計画、19年度に営業利益4,500億円、ROE10%達成するための道程管理をしっかりやっていこうということで考えております。併せてですね、本来ホールディングスの役員改選期に行っておりました事業会社の人事・組織変更につきましても本日発表いたしました。これは後ほどですね、詳細についてご説明したいと思いますが、やはりホールディングスと事業会社、二人三脚でそれぞれの事業領域の経営課題をしっかり把握しながら、進捗を監督・モニタリングして正しい資源配分を行っていくということをホールディングスの役割・使命と考えておりますので、このような形で人事異動そして組織変更に対して同級を取らせていただいたという次第でございます。

SEJ(2016年11月期営業利益前年増減要因分析)

セブン&アイホールディングスSEJ(2016年11月期営業利益前年増減要因分析)

それではまず主要会社、セブン-イレブン・ジャパンからご説明申し上げたいと思います。
昨年の11月期1,800億円の営業利益がございました。そこに対しまして売上増加分の利益増で292億円。粗利益率改善で36億円。ただし販管費で257億円増加しておりますので、都合増益で1,871億円の出来上がりとなっております。

CVS事業を取巻く環境変化

セブン&アイホールディングスCVS事業を取巻く環境変化

加盟店を取り巻く経営環境、今非常に厳しい環境となってきております。一番大きいのがやはり人不足、労働者不足でございます。生産年齢人口は2010年から16年で540万人減っておりますが、それに合わせて毎年やっぱり最低賃金が着実に上がってきております。東京地区の最低賃金を2010年、16年と比較しますと、111円のアップということで非常に大きな高騰となっております。また社会保険加入の厳格化ということでこの負担も、加盟店さんに対しては非常に重く圧し掛かってきております。また働き方改革ということで、正規雇用・非正規雇用の格差をなくしていくという大きな政府の方針も出ておりますので、この影響というのは今後ますます経営に響いてくる、そういうフランチャイズの経営環境にあるということをまずご理解いただきたいと思います。この下のグラフなんですが、これは加盟店さんのオーナー総収入、粗利分をチャージ分配した後の加盟店さんの収入をオレンジの折れ線グラフ、そして1店舗当たりの人件費、これの推移をブルーの折れ線グラフで示しております。ご覧いただいてお分かりの通り、52カ月連続で既存店前年クリアということで、いろんな商品開発あるいは販売促進を加味して、営業面で色んなサポートをしておりますけども、人件費の増加がまさにここに符合してくるというような環境になっておりまして、これに対して今後どういう戦略でいくかということが非常に大事な局面になってきております。

SEJ(生産性向上による荒利率の改善)

セブン&アイホールディングスSEJ(生産性向上による荒利率の改善)

去年のですね、春にもう一回出店基準を見直すと、要は24時間営業365日のコンビニエンスストアにおいては、やはり48人時、1日1店舗当たり。これほぼ固定費と考えないといけないという環境にございますので、まずベースの基礎日販が高くないとお店の経営が非常に厳しい。ここがやはり理由として経営していただかないと、やはり我々グループの源泉というものに非常に大きいリスクになるということで、出店基準の見直しをします。1,800店を1,700店。若干ブレーキをかけます。その代り、ROI、今まで10%ちょっとだったのを、4%ほど上げるというような方針を出させていただきました。結果として、今期3Q、3月から11月までのROI、12.6%ということで、今までより2%ぐらい改善ができてきています。それから新店の日販も駅ナカの特殊店舗を除きますと、1万9,000円ほど新店日販も上がるということで着実にこのハードルレートを上げた部分に対しては効果が出てきているという実感をしてございます。加えて効率の改善ということになりますと、粗利益率の改善、これをしっかりやっていかないといけないというふうに考えております。とりわけカウンター周りの商品、ここの強化をしていかないといけないということで、フライヤー、コロッケ・からあげ等、ここを、かなり力を入れてやって参りました。
その結果ですね、この1Q、2Q、3QとGP%が0.1%、0.2%、0.3%と徐々に改善して参りました。累計でもプラス0.2%という形になっております。12月においてはフライヤー商品で初めて日販2万円を超えるということで、1月に入っても比較的好調に推移しております。このカウンター周りをこれからも強化していこうと思っております。3つ目は、効率の改善ということでは、経費の見直し、効率のいい経費の使い方をしようということで、宣伝広告費、これの抑制をしました。

SEJ(販売促進の見直しと売上影響)

セブン&アイホールディングスSEJ(販売促進の見直しと売上影響)

これは12年度から16年度第3クオーターまでですね、緑の折れ線グラフが広告宣伝費の伸び率、これを示しております。オレンジの折れ線グラフが既存店の伸び率を示しております。12年度は前年比で24%も多く販促費を投入して既存店の伸びを支えたということになります。これは2011年の非常に不幸な震災の反動、これを何とか支えようということでかなり大量に投入しましたが、その後もそれがひとつのトラウマになって16.5%、10.8%、14.3%ということでかなり前年を大きく上回る宣伝広告費の投入をしながら既存店の日販を支えるという形になって参りました。それによって2%台の既存店の伸び率を維持してきたわけですが、今期に入って値下げ販促であるとか、おでん70円セールであるとか、ここら辺の効果本当にあるのかと、お店の手間がかかって、お店の廃棄率が上がって、そしてお客様に欠品であるとかそういう状況を作ってしまってはいないかということで、販促費の厳格運用を開始いたしました。結果として、第1クオーターについては前年比で1.4%、第2クオーターについてはマイナス1.7%、第3クオーターについてはマイナス0.7%とかなり広告宣伝費を抑えることができるようになってきました。一方で既存店前年比も1.5%、1.8%ということで2%からみれば若干鈍化はしてございますが、費用対効果ということを考えた場合、あるいはお店のオペレーション負担、運営負担ということを考えた場合、うまく効果を生んでいるのではないかなというふうに考えてございます。今後もより効率的な経費の使い方および粗利益率の改善、そして出店の厳格化。この政策を一貫して打ち続けていきたいというふうに思っております。

SEI(フランチャイズ化による収益性の向上)

続いて、7-Eleven,Inc.アメリカの状況についてご報告を申し上げます。
このグラフは折れ線グラフで営業利益を表しております。5億4,700万ドルの営業利益を16年度上げておりますが、その内訳として棒グラフ、積み上げグラフで示してございます。緑の部分が加盟店からの収入。オレンジの斜線の部分がガソリンの粗利額。そして直営店の商品粗利額がブルーの部分ということで、年々、下の表を見て頂くとお分かりの通り、FC店比率が上がってきて、それに伴って加盟店からの頂くマージンが増えてきていると、それによって営業利益を押し上げていると。また色んなガソリン卸との買収も功を奏しておりまして、全体の営業利益の押し上げにつながっているというふうに認識してございます。

SEI(3Q営業利益減少要因)

ただし第3クオーターだけ見ますと、前年と比べて若干マイナスの営業利益になってしまいました。その理由の一つとしましては、下のこの合衆国の地図を見て頂きたいのですが、16年につきましては過去122年の中で6番目の降水量ということで非常に天候に恵まれなかったという部分がございます。それによって既存店の伸び率が若干鈍化したと。一方で店舗買収をしまして店舗数が増えます。その運営コストが一時的にやっぱり上がるということで販管費が少し膨らんだと。ただこれにつきましては今後セブンイレブンに看板を変えていくという中で基礎日販上がってまいりますので、この販管費は吸収できるというふうに考えてございます。

SEI(商品力の強化)

セブン&アイホールディングスSEI(商品力の強化)

それともう一つはやはりフレッシュフードの着実な伸びというのが確実性を増してきているというふうに考えております。これ、いつもお見せしているホットフードとそれから日販の相関なのですが、これに加えて今回わらべやさんの出資が行われますので、前回もご報告したようにデイリー商品の強化、サプライチェーンの強化。そのサプライチェーンを強化したエリアにMA、店舗増を積極的に仕掛けていくことによって全体効率を上げながら相乗効果を上げていきたいというふうに考えてございます。

IY(2016年11月期営業利益前年増減要因分析)

セブン&アイホールディングスIY(2016年11月期営業利益前年増減要因分析)

続きまして、イトーヨーカ堂に移ります。
先ほどのセブン-イレブン・ジャパンと同じグラフでございます。昨年の11月期は赤字でマイナス144億円でございました。金子からも説明がありましたように販促方法をかなり見直ししておりまして、売上はかなり低めになっておりますので、売上減としてのマイナス分が46億円ございます。ただ処分がある程度進んで、進捗して参りまして、粗利率の改善が若干出てまいりました。それによるプラスが19億円。そして販促費の抑制ということで127億円プラスになっております。従いまして、赤字の縮小としましては100億円ほどの効果が出て、今期第3四半期ではマイナス43億円ということになってございます。

IY(衣料の在庫水準適正化の推進)

セブン&アイホールディングスIY(衣料の在庫水準適正化の推進)

これが衣料の在庫の推移と、衣料の粗利率の推移でございますが、オレンジの折れ線グラフが衣料の粗利率の推移になっております。グリーンの折れ線グラフが衣料の在庫金額の推移でございます。四半期ごとに表しておりますけれども、この第3四半期は昨年15年の第3クオーターと比べますと衣料の粗利率として0.5%の改善ができてきています。今期末には来期に持ち越すようなデッドストックを絶対出さないようにということでイトーヨーカ堂の幹部と打ち合わせを進めておりまして、なんとか目標としておりました410億円前後まで圧縮が進んできている進捗でございます。

IY(既存店の方向性)

セブン&アイホールディングスIY(既存店の方向性)

それと新しい会社を11月に設立しました。セブン&アイ・クリエイトリンクという会社でございます。この会社のミッションとしてはイトーヨーカ堂のまず持っている店舗資源。この資産のもう一度棚卸をして洗いがえをして、せっかくいい場所に店舗を構えているわけですからそれの活性化をしっかりやっていこうということで考えてございます。アリオにつきましては、営業利益率目標3%を設定して、それが達成できるような店舗揃えをしっかりやっていこうということで考えております。それからGMSにおきましては、自営面積の縮減とテナントの導入でその地域・地域でニーズは異なると思いますけれども、しっかりお応えできるように対応していきたいというふうに思っております。再開発につきましては、建て替えも含めて住居棟それから商業施設、併設できるようなそんな物件についてはそういった開発もやっていきたいと。それから閉店についてはもう一回クリエイトリンクとしての目でもう一回見てもらうということで、去年のこの12月から作業に入ってもらっております。

IY店舗構造改革の事例

セブン&アイホールディングスIY店舗構造改革の事例

アリオの橋本店につきましても、リニューアルを去年の11月に行いました。自営の比率を24%から20%へ縮小いたしまして、テナント比率を76%から80%へ拡大いたしました。地域ニーズに対応した「キッズ」「サービス」等、4つの新エリアをゾーニングいたしました。私も見て参りましたけれども、衣料の売り場を減らして、そこにJTBとか携帯のドコモショップとか色んなサービスのエリアを入れてます。元旦・2日行ったんですけれども、かなりお客様がそのJTBのカウンターに入ってらっしゃって、効果あるのかなというふうに思いました。また1階の食品売り場、ヨーカ堂のレジの前に、休憩スペースをテナントに囲って作りまして、そこにもかなりお客様が入っておられてイートイン的な使い方をされている、そんな状況を確認しております。試行錯誤もありますけれども、色んなやっぱりトライ&エラーをやりながら、せっかくいい物件でございますので、いいロケーションにございますので、ぜひとも活性化をやっていきたいというふうに思います。まだ1店舗の事例ですし、短い期間でございますけれども、改装前と改装後で93が122になったと、前年比。カッコ内はイトーヨーカ堂全店の前年比でございます。若干効果が出てるかなぁと。まぁこれもPDCA回しながら仮説が間違っていればまた修正を加えながらやっていきたいというふうに思っております。

IYテナントミックスの事例

セブン&アイホールディングスIYテナントミックスの事例

一方、テナントミックス、GMS型の改革でございますが、三島店、これ一昨年の9月から実施しております。自営比率を95から77へ縮小、テナント比率を5から23へ拡大ということでございます。西武百貨店の三島ショップ、ロフトの三島店、アカチャンホンポこういったものを導入してございます。下の棒グラフが黒の部分がイトーヨーカ堂全店の前年比、オレンジの部分が三島店の前年比でございます。14年度につきましては改装前でございますが、全国98に対して96、これが15年度には全国100に対して9月に1回目の改装で105、16年度につきましては全国97に対して16年3月に2回目改装で111ということで、これもまだまだ改装したばっかりで、これをもって成功というつもりはございませんが、このような形でトライ&エラー、PDCAどんどんやっていきたいと思います。流通ですから、設備投資も若干かかりますけれども、メーカーさんと違って手を加えたら必ず反応があります。そのレスポンスをしっかり検証して分析して次につなげると。こういうアクションをやっていかないといけないというふうに考えております。

IY(再開発事例[仮称]川越店)

セブン&アイホールディングスIY(再開発事例[仮称]川越店)

それ以外の開発事例として、こちらは川越店、2019年に開店予定でございます。1・2階を食品スーパー、上をマンションに考えております。

IY(再開発事例[仮称]千住店)

セブン&アイホールディングスIY(再開発事例[仮称]千住店)

千住店でございます。これも食品のスーパーと上は住居ということで対応していきたいと。2019年の開店予定で考えてございます。

SS(2016年11月期営業利益前年増減要因分析9

セブン&アイホールディングスSS(2016年11月期営業利益前年増減要因分析9

続きまして、一番厳しい今状況にございます百貨店でございます。
昨年の11月期、1億7,000万の営業利益でございました。これが、売上が減少してその減少分としてマイナス65億円の営業利益インパクト。さらに差益率も下がっておりまして、マイナス20億円のインパクト。販管費は抑制しておるんですが、それでもカバーできず減益でマイナス19億円。結果として赤字、17億円の赤字になってございます。

SS(経営の方向性)

セブン&アイホールディングスSS(経営の方向性)

対応としては、これは去年の10月に申し上げたことと変わっておりません。やはり選択と集中ということをしっかりやりながら、どのカテゴリーを強化する、どのエリアどの店舗に資源を投下していくのかということをやっぱりやっていかないといけないと思っております。基幹店としてはやはり首都圏のお店の大型店を基幹店にしていきたいと思っておりますが、これも毎週そごう・西武の林社長とはその選択をどこに選択する、どのカテゴリーにするかのすり合わせをしてございます。一方で郊外店につきましては、やはり頻度品、衣料品であってもずっと落ち続けているわけですけれども、やはり消費頻度の高い軽衣料、カジュアルウエア、それからやはりなんといっても食品。これを強化しながら、しっかりとした品揃えでお客様のレスポンスを確認しながらやっていかなければいけないと考えております。

SS(経営の方向性 基幹店)

セブン&アイホールディングスSS(経営の方向性 基幹店)

化粧品の強化としては、化粧品そのものだけではなくて、美容家電あるいはサプリメント、そういったものと組み合わせて、モノコト両面でお客様のニーズに応えられるような売り場作り、それからキレイステーション。従来ブランド別の売り子さんと売り場ブースになっているのですけれども、これを壁を取っ払って、私どもの社員がしっかりメーカーさんの研修を受けてプレゼンテーションできるような、そんな売り場の壁を、ブランドの壁を取っ払った、そういう試みをそごう横浜店で今年度より実施したいと思っております。

SS(経営の方向性 地方・郊外型店)

セブン&アイホールディングスSS(経営の方向性 地方・郊外型店)

一方、所沢店におきましては、今まで1フロアだった食品売り場を2フロア化して、テストが始まっております。食品が伸びているのは当然なんですが、店舗全体としても客数が伸びてきているということを確認しております。今後につきましては、まだまだ中途半端な売り場になっております。地下1階と、まだ1階は半分くらいしか食品ができておりませんし、関連性という点においても非常にまだ中途半端でございます。2月にもう一度リニューアル、4月に再度リニューアルしまして、完全食品を2フロアにして対応していきたいと思っております。近隣のスーパーマーケットとかを拝見したのですが、やはり剥落している、品揃えされていないような価格ラインであるとか、価値の商品が多数あります。そこら辺を百貨店ならではの品揃えで対応していきたいというふうに思っております。例えば、四合瓶で2,000円前後の純米大吟醸、こういった商品って近隣のマーケットを見ましたけれども、品揃えしているお店ございません。この所沢のお店に行きますと、加賀鳶っていう北陸のおいしいお酒が2,000円で四号瓶で売っておりますし、量り売りで私が行って頼んだ時はちょっと機械が故障しちゃったんですけれども、面白い試み、百貨店ならではの試みも始めております。こんなことやりながら百貨店の活性化、郊外店・地方店でやはり食品で何ができるかということで一番店の素質を確認をしていきたいと思っております。

経営の推進力を高めるために

セブン&アイホールディングス経営の推進力を高めるために

最後に先ほど冒頭申し上げましたホールディングスの人事組織も変えましたけれども、
やっぱりこれから事業会社も3月1日から新年度が始まります。その新年度を新しい執行体制でスタートしていかなければならない。その為にはこの1月2月でしっかりした予算とアクションプランを立ててもらって、新執行部で舵取りをしてもらわないといけないということで、本日付けで人事を発表してございます。

イトーヨーカ堂17年度新体制

セブン&アイホールディングスイトーヨーカ堂17年度新体制

まずイトーヨーカ堂でございます。新任の代表取締役社長に、三枝富博さんになって頂くことになります。97年、約20年前に成都に渡って、売上地域一番店を築き上げた実績をお持ちです。去年の12月にNHKで、日曜日の番組ですが報道されておりましたけれども、成都のお店で料理教室を開いて、そこで中国の若い女性達がお料理を教わって、その後成都のヨーカ堂の食品売り場で食品を買っていくというような、そんな斬新なトライアルも三枝さんアイデアマンでどんどんやってくれてます。日本においても、硬直したこのGMSの在り方をもう一回揺さぶってくれる、そういうお人、人材だというふうに思っております。そして取締副社長として、武田利明さん。いくらなんでも日本に20年いない人に全部任せるのはって思われるかと思いまして、ずっとヨーカ堂にいる竹田さんに副社長でサポートしてもらおうと思っております。それから新任取締役常務として佐藤誠一郎さん。彼はつい最近までホールディングスの経営企画室長でありました。100日プラン、中計なんかも彼と一緒に組み立てました。そういった彼にハンズオンでヨーカ堂に入ってもらって、一緒に改革を進めていって頂きたいということで今回ヨーカ堂に入って頂きます。そして新任取締役として大高善興さん。やっぱり食品スーパーでは圧倒的な経験と実績のある方です。この方にもう一回イトーヨーカ堂の食品中心に見直しして頂きたいということで、今回社外役員として入って頂きます。そして、我が社の経営推進室長の伊藤順朗さんにも非常勤取締役として入って頂きます。

そごう・西武17年度体制

セブン&アイホールディングスそごう・西武17年度体制

そして、そごう・西武でございます。去年の10月に林社長にご登壇頂いてます。その後本当にウィークリーで打ち合わせを重ねてまして、どういうふうに選択と集中を進めるのかということで、店舗揃え、それから商品構成、色々今打ち合わせを進めております。今日この場でお話しできないこともたくさんございますが、できるだけ早い段階でその方向感をしっかり具体的に打ち出していけたらというふうに思ってございます。

セブン&アイ・フードシステムズ17年度体制

セブン&アイホールディングス セブン&アイ・フードシステムズ17年度体制

それから、セブン&アイ・フードシステムズでございます。新任の代表取締役社長として小松雅美さんに重責を担っていただきます。課題としてはやはり赤字店がかなり多いということと、デニーズの活性化をやっぱりしっかりとやっていかないといけない。それとモノからコトへという商品の中でレストラン事業というのは絶対我々、ファミレスという形ではなくて、グループの中で持っておかないといけない。やっぱり大型店・百貨店もそうですし、GMSもそうですけれども、将来レストランをお客様誘引のための一つの武器として考えるためにも、このレストラン事業というものを僕は再生していかないといけないというふうに思っておりまして、今回ここの人事もガラッと組織も変えて再トライアルしたいと、このように思っております。以上が私の報告の内容でございますが、やはり非常に不安定な一年になろうかなというふうに思います。色んな変化が起きると思います。昨日のトランプさんの記者会見もそうでしたし、3月4月5月とヨーロッパも選挙がございますし、韓国の大統領選もございます。色んな不安定要素もございます。また社会保障に対する不信感といいますか脆弱性というのも随分顕在化してきておりまして、お客様の商品に対するマインドというのが決して楽観できないと、そういう状況だと思います。が、今日ご報告したような内容でもう一回現実をちゃんと見極めながら、チャレンジもしっかりやりながら、何とか皆さん方のご支援を頂きながらやって参りたいと考えておりますので、是非今後ともよろしくお願いします。
ご清聴どうもありがとうございました。

セブン&アイホールディングスのIRはこちら
http://www.7andi.com/irmovie.html

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